「①記帳方法とチェック概要編(本記事)」にて、会計freeeの記帳における全体概要はご理解いただけましたでしょうか?
今回は、会計freeeのコア機能である「自動で経理」を使いこなすことにフォーカスして、3つのポイントをご案内いたします。
・Point1:自動登録ルールの作成・編集
・Point2:「未決済取引」の処理方法
・Point3:クレジットカードの連携
▼こんな方におすすめ
・自動登録された仕訳を結局一つ一つ確認している
・freeeの「未決済取引の消込」機能を利用していない
・クレカの明細を同期せず、銀行明細で一つ一つ仕訳を打っている
上記に一つでも心当たりがある方は、是非自動で経理のポイントを理解し、業務効率化を実現ください!
Point1:自動登録ルールの作成・編集
「自動で経理」で記帳する際、あらかじめ「こういう内容の明細は、このような勘定科目、摘要欄(取引先、品目等)を登録する」というルールを作成しておくと、仕訳登録が自動化できます。
この自動登録に伴うルールを、freeeでは「自動登録ルール」と呼んでいます。「自動登録ルール」はいつでも編集できるほか、手動でも作成できます。
freeeでは「手入力を早くする」思想ではなく、「手入力を無くし、自動化していく」思想ですので、この自動登録ルールの活用が効率的な記帳実現におけるキモとなります。
「自動で経理」自体は「①記帳方法とチェック概要編」で説明したように「入出金件数が多い現預金取引の効率化」「債権債務の消込の効率化」を行う際に活用出来ます。
更に自動登録ルールを活用すると、下記のような取引において大幅な効率化が実現できます。
①毎月発生する支出・収入がある。
②発生する支出・収入は勘定科目が一定の物。
③取得する明細内容に法則性が有るもの。
以下のリンクにて、自動登録ルールの活用例や複合仕訳、カード引き落としや資金移動時のケースなどを解説していますので是非一読いただき、自動で登録ルールを使いこなしてください!
Point2:「未決済取引」の処理方法
「自動で経理」の画面では、「未決済」のステータスで登録された売掛金の入金や買掛金の支払いに関する明細は、「未決済取引の消し込み」として処理します。
債権債務の計上額と明細の入出金の金額が一致している場合、自動的に消し込むべき債権債務が推測され、ワンクリックで処理できます。相殺や差額がある場合も、取引先ごとの個別債権債務管理が可能のため、正しく・効率的に処理できます。
この「未決済取引」の処理方法を理解できていないと、下記のような状況になってしまします。
・売掛金、買掛金の回収、支払い時の仕訳登録に時間がかかる
・試算表上は合うが、せっかくの推測ルールが使えていない
・入金管理レポートや支払管理レポートがが正しい数値にならない
「未決済取引」に関するfreeeの仕様を把握できると、売掛金や買掛金の消込がある顧問先におけるfreee活用イメージがぐっと固まりますので下記ページは是非ご理解ください!
Point3:クレジットカード連携
クレジットカードの利用が多い場合、銀行預金のカード引き落とし明細から仕訳を登録すると複数行を手入力することになり、煩雑になります。
そんな時は、クレジットカードをfreeeと連携させ、クレジットカード明細を「自動で経理」で記帳するのがおすすめです。
※freeeでは、クレジットカードで支払う場合、カードの利用時と、銀行口座からの引き落とし時に分けて記帳しますが、その際、銀行口座の残高とクレジットカード利用内容のそれぞれを管理するため、銀行口座と同様にクレジットカードも「口座」として登録します。
近年では、政府主導のキャッシュレス化推奨施策も盛んになっており、「現金払いの経費が多く、手入力が大変」というような顧問先には、この機会にクレジットカード等での支払いをおすすめされるアドバイザー様も増えています。
クレジットカードを「口座」として扱うのはfreee独自の概念ですが、概要を把握することで業務効率化は大きく進みますので概要は是非理解しておいてください。
いかがでしたでしょうか?
自動で経理をより便利に使いこなすためのポイントを少しでも掴んでいただければ幸いです。
ここまでfreeeの機能把握ができれば後はもう少しです。最後に「記帳のチェック・修正編」を理解し、会計freeeにおける記帳の概念を理解しましょう!
また、freeeでは認定アドバイザー様向けに様々なサポートを実施しています。
特にfreeeをこれから活用したいとお考えの方向けにおすすめな内容をまとめましたので、もしご興味ある方はご覧くださいませ。
freeeの使い方に関してサポートを受けたい方向け
こんな方におすすめです。
▼顧問先紹介を受けたいと思っている(事務所を拡大したい)
▼電話での操作サポートを受けたい(チャットサポートだけでは足りない、freeeの使い方を教える工数をアウトソースしたい)
freeeの基本的な概念や事例を知りたい
本コラムのバックナンバー
- 認定アドバイザーになったら押さえておきたいポイント(今後追加予定)
- 顧問先が初めてできたときのポイント
- ①記帳方法とチェック編
- ②自動で経理マスター編(本記事該当)
- ③記帳内容の効率的なチェック・修正方法編
- 顧問先が増え始めた時のポイント(今後追加予定)
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