これまで、「①記帳方法とチェック概要編」、「②自動で経理マスター編」と説明をまとめてきましたが、freeeの顧問先が初めてできた時に知っておきたい内容は、今回の「③記帳内容の効率的なチェック・修正編」で一旦最後となります。
記帳内容のチェックは、事務所における業務効率化の観点でも重要な要素になります。特に下記に心当たりのある方は是非freeeを活用した業務効率化イメージをつかんでいただければと思います。
▼こんな方におすすめ
・仕訳内容を1つずつ修正し時間がかかっている方
・freeeにおける記帳の効率的なチェック・修正方法がわからない方
・freeeと同期した銀行口座の残高を素早く合わせたい方
POINT1.記帳内容の一括修正
記帳内容を修正したい時、仕訳ごとに個別に修正していると非効率となることがあります。
特に、freeeに慣れていない方は仕訳帳から修正をしようとしてしまうことが多いですが、freeeでは仕訳帳からは一括修正ができません。
複数仕訳の一括修正に対応しているレポートと、具体的な修正方法について下記にてまとめましたのでおさえておきましょう!
・「総勘定元帳」での一括修正
月次推移でポップアップ表示された総勘定元帳からページ移動した場合や、特定の勘定科目の仕訳を一括で修正したい場合は、総勘定元帳での一括修正が便利です。
勘定科目・税区分・取引先・品目・部門・メモタグを一括で修正することができます。
・「取引の一覧」での一括修正
特定条件(勘定科目、タグ、同期明細の取引内容欄、決済状況、登録者、更新日付等)で絞り込んだ仕訳を一括修正したい場合、取引の一覧が便利です。多くの項目を一括修正できるほか、「削除する」を選べば、その項目の内容を削除することもできます。
・「振替伝票」での一括修正
仕訳データをインポートした場など、振替伝票形式で記帳されている場合、振替伝票の一覧画面から一括修正が可能です。
POINT2:タイムライン・現預金レポート
月次決算において預金残高の確認は必須ですが、freeeと銀行預金を同期している場合、同期で明細の取得をしても、明細から取引登録がされなければこの2つの残高が一致しない場合があります。
上記のような残高ずれに関しては、下記機能がおすすめです。
・同期機能をしている場合:「タイムライン」を活用
・同期機能を利用していない場合:「現預金レポート」の活用
よくある残高ずれの原因としては下記のようなものが挙げられますが、効率よく残高の確認をすることができます。
- 取引や口座振替が正しく登録されていない
- 開始残高が正しく設定されていない
- 取引を重複して登録している
- 未来の日付で取引や決済を登録している
- 同じ日付の明細の順番が前後している
- 取得できていない明細がある
- 明細を「無視」している
下記に、タイムライン機能や、実際に上記のような残高ずれのケースがおこる原因などもまとまっていますので是非ご確認ください。
POINT3:月次推移の活用
freeeでは、通常の会計ソフトと同様に試算表や総勘定元帳などの会計帳簿が確認できます。
その中でも、記帳チェックには「月次推移」がおすすめです。月次推移は、月別のBS、PL、CR(製造業の場合)を表示するレポートです。各科目の残高を月次比較することで、効率的に記帳内容を比較できます。
月次推移上の金額をクリックすると、同画面に総勘定元帳が表示され、効率的に記帳内容が確認できます。また、タグ(「取引先」「部門」「品目」)別の内訳表示も可能のため、記帳時にタグを付与しておくことで、補助科目や摘要残高のような感覚での内訳管理ができます。
ここでは、基本的な月次推移の操作方法を確認しましょう。なお、試算表も、月次推移とほとんど同じような仕様となっていますので、好みに合わせ利用してください。
いかがでしたでしょうか?
3回にわたりfreeeで行う記帳内容の効率的なチェック・修正方法をまとめさせていただきました。
今回ご紹介いただいた内容を理解いただき、実現できるようになるとfreeeによる効率化を実感いただけるようになるかと存じますので是非ご覧いただければ幸いです。
また、freeeでは認定アドバイザー様向けに様々なサポートを実施しています。
特にfreeeをこれから活用したいとお考えの方向けにおすすめな内容をまとめましたので、もしご興味ある方はご覧くださいませ。
freeeの使い方に関してサポートを受けたい方向け
こんな方におすすめです。
▼顧問先紹介を受けたいと思っている(事務所を拡大したい)
▼電話での操作サポートを受けたい(チャットサポートだけでは足りない、freeeの使い方を教える工数をアウトソースしたい)
freeeの基本的な概念や事例を知りたい
本コラムのバックナンバー
- 認定アドバイザーになったら押さえておきたいポイント(今後追加予定)
- 顧問先が初めてできたときのポイント
- ①記帳方法とチェック編
- ②自動で経理マスター編
- ③記帳内容の効率的なチェック・修正方法編(本記事該当)
- 顧問先が増え始めた時のポイント(今後追加予定)
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