基本概念編の最後は「タグ」についての解説です。
タグは、Step.1でも一般的なの会計ソフトの補助科目と同様にお使いいただける機能として登場しておりますが、補助科目以上に多角的な分析が実施でき、使いこなすと非常に便利な機能ですので、改めて学習しておきましょう。
タグとは
従来の補助科目の考え方
「タグ」の解説に入る前に、補助科目の考え方について一旦整理してみます。
上図の通り、「勘定科目:売上高」に対し「補助科目:A社、B社、C社」が紐付いているように、補助科目は1つの勘定科目に紐付き、勘定科目の内訳として機能しております。そのため、複数の勘定科目にまたがって入力や編集ができず、勘定科目毎に1つの軸でしか分析できません。
つまり、補助科目はメールやパソコンのフォルダ分けのように「勘定科目という親に対し補助科目という子を階層構造(1階層のみ)で管理」するもので、「密接に親に紐づくために補助科目横断の分析はできない」仕様になっております。
freeeにおけるタグの考え方
上記の通り、補助科目はその構造のため、分析の高度化を行う上で制限がありました。
freeeはその制限を解消するために、エクセルのように取引の「行」に対しタグという「列」を追加で最大7つまで付与できる仕組みを用いております(下図参照)。
補助科目は仕訳一行に対し一つしか登録ができませんが、freeeは仕訳一行に「取引先」「品目」「部門」「メモタグ」「セグメント※」という集計軸をすべて使用することができます。また、その集計軸(タグ)は勘定科目と分離し管理しているため、あらゆる勘定科目に付与頂けます。
そのため、「売上高」と「仕入高」という別々の勘定科目に、共通する「A社」という取引先や「商材B」という品目をそれぞれを使用することができます。
勘定科目横断でタグを紐付けるだけでなく、一つの取引に対して複数のタグを付与できるため、様々なクロス集計を実施することが可能です。
例えば、売上高に「取引先」「品目」「部門」タグを付与することで、下表のような「部門別 売上商材分析(どの部門がどの商材をよく売っているか?)」や「取引先別 販売商材分析(どの取引先がどのような商材を購入しているか?)」といった分析が可能になります。
※「セグメント」はプロフェッショナルプラン以上でご利用いただけます。
そして、例えば売上だけでなく費用の勘定科目に対してもプロジェクト用のタグを用意し付与することで「プロジェクト別損益」も出して頂くことが可能となります。
タグは従来の補助科目の使い方をそのまま踏襲することもでき、またはそれを上回る使い方も可能です。ぜひ、タグを用いた勘定科目横断の多角的な分析を通して、「適切な意思決定の実施」に役立てて頂けると幸いです。
各種タグの特徴
タグの種類及び用途
本記事はfreee活用ガイドブックより、一部抜粋した内容を記載しております。
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