「freee会計の基本用語を理解する②~口座編~」では、「freee会計の基本用語を理解する①~取引編~」に引き続き、freee独自の概念の1つである「口座」について学習していきます。
「口座」はfreeeとインターネットバンキングなどを連携し「自動取得・自動仕訳」を円滑に行うための仕様で、「口座」があることで外部サービスの入出金管理をかんたんに実施できるようになります。
また、口座は勘定科目に紐付くため、特定の流動資産や流動負債(小口現金など)に関する残高管理の円滑化にも利用いただけます。
口座とは
freeeの口座の概念の広さ
一般的に「口座」というと銀行口座がイメージされるかと思いますが、freeeでは現金やクレジットカード、ECサイトの購買履歴など、銀行口座以外のものも「口座」として扱います。
銀行口座に入金があれば銀行口座の残高が増え、クレジットカードで支払えばクレジットカードの支払額が増加するように、取引を行うと「どこからお金の入出金を行ったか?」が紐付いて参ります。そのような枠組み(入出金のハコ)をfreeeでは便宜上「口座」と呼んでいます。
口座の4つの枠組み
freeeでは「口座」を「現金」「銀行口座」「クレジットカード」「その他サービス」の4つに大きく分類しています。
現金
現金は「口座」としてはじめからfreeeに登録されています。現金取引はこの現金口座からの入出金と
いうかたちで記録されていきます。
銀行口座
銀行の普通預金などをfreeeの「口座」として登録することで、預金残高をfreee上で把握することがで きます。また、同期機能を使ってインターネットバンキングと連携することで、銀行の通帳明細を自 動的に取得して記帳を行うことができます。
クレジットカード
クレジットカードをfreeeの「口座」として登録することで、クレジットカードを用い支払った分の残 高をfreee上で把握することができます。また、同期機能を使ってクレジットカードのWebサービスと 連携することで利用明細を自動的に取得して記帳を行うことができます。
その他サービス
現金、銀行口座、クレジットカード以外に、外部サービスと連携して残高管理を行えるものを「その 他サービス」と呼び、口座の一種として管理します。
その他サービスとして、電子マネー、決済サービス、クラウドPOS、ECサイト上の購入履歴や売上情 報が連携できます。
口座と明細と取引の関係
口座と明細の関係
業務効率化を実施していくためにfreeeは「電子データはそのまま自動で取得し、ルールに基づき自動仕訳」という考えのもと「自動取得」と「自動仕訳」の機能を提供しています。
「自動取得」の観点では、クレジットカードや銀行口座、Amazonでの購買履歴など、取引に繋がるサービスには必ず取引の基となる「明細」があります。
「明細」には、日付・取引内容・金額の3つのデータが必ず含まれており、freeeはそれらのデータを自動で取得いたします。
そして、サービス毎に「明細」を管理する枠組みとして「口座」があり、「口座」には取得した「明細」一覧が蓄積されます。
このように、サービス毎に「明細」を自動取得する入出金のハコである「口座」を介し、明細取得作業の削減と入出金管理の簡素化を図っております。
明細と取引の関係
「自動仕訳」の観点では、「口座」に日々蓄積される「明細」を「取引」に変換するための自動仕訳機能として「自動で経理」を提供しております。
「自動で経理」は明細の内容から勘定科目を推測する機能が組み込まれており、担当者はfreeeが推測した仕訳が正しいか否かをチェックし登録頂くことで、明細から「取引」に変換することができます。そして、登録された「取引」より副次的に「仕訳」が生成されます。
明細取得から仕訳生成までのプロセスをまとめると、下図のとおりになります。
「外部サービスから明細を自動取得 → 取得した明細を口座で管理 → 自動で経理を用い取引に変換 → 取引から副次的に仕訳生成」というfreeeのプロセスを用いることで、既に電子データがある場合、記帳を不要にするオペレーションを構築頂くことが可能となります。
口座と仕訳の関係
口座は1つの勘定科目として登録され、選択した口座によって科目のカテゴリが異なります。各口座の設定内容については、[設定]→[勘定科目の設定]より確認いただけます。
- 現金又は小口現金を登録した場合
- 大分類 : 資産
- 中分類 : 流動資産
- 小分類 : 現金・預金
- 銀行口座を登録した場合
- 大分類 : 資産
- 中分類 : 流動資産
- 小分類 : 現金・預金
- クレジットカードを登録した場合
- 大分類 : 負債及び純資産
- 中分類 : 負債
- 小分類 : 他流動負債
本記事はfreee活用ガイドブックより、一部抜粋した内容を記載しております。
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